連絡事項

授業の目的

ベクトルや行列を扱う線形代数学は抽象的であるがゆえに, その概念や技法は数学はもちろんのこと, 工学のさまざまな分野でも応用されている. 線形代数学の考え方を身につけるために, 行列式, 1次変換, 固有値・固有ベクトルについて学習する. 行列式の性質を利用した計算技法を身につけるとともに, 行列の幾何学的側面も理解する.

[追加]上記に加え, この授業では線形代数の応用として, 透視投影(遠近法)を数学的に理解することも目的とする. 同次座標系を導入することによって, 透視投影を行列に積として表す方法を理解する.

達成目標

  1. [追加]平面ベクトル・空間ベクトルの線形演算と内積の計算ができる.
  2. 行列式の定義を理解し, 説明できる.
  3. 行列式の性質を利用した演算ができる.
    逆行列と行列式の関係を理解し, それを利用して逆行列を求めることができる.
  4. 1次変換の定義を理解し, 1次変換を表わす行列を求めることができる.
  5. 固有値・固有ベクトルの定義を理解し, それを求めることができる.
    行列の対角化の意味や目的を理解し, 対称行列の対角化を行うことができる.
    行列の対角化を2次形式・2次曲線へ応用することができる.
  6. [追加]直交座標系と同次座標系の関係を理解する.
  7. [追加]透視投影を表す行列を求めることができる.

科目の位置づけ

授業の予定と記録

第1回 9月 25日(月) ガイダンス
ベクトル①(ベクトルとその意味)  第1章 §1.1 
第2回 10月 2日(月) ベクトル②(和とスカラー倍)  第1章 §1.2   1.3 
課題:p.8 問1.1, 問1.2, p.11 問1.3, 問1.5
16日(月) 出張のため休講
23日(月) 台風21号の影響により休講
第3回 11月 1日(水) ベクトル③(内積)  第1章 §1.5 
課題:p.23 練習問題 2, 4, 5, 9(2)(3)
第4回 6日(月) 行列式①(定義)  第3章 §3.1 
課題:p.53 問 3.2(1)(2), 問 3.3(1), p.64 練習問題 1, 3(1)(2), 9(2)(3)
第5回 13日(月) 行列式②(性質)  第3章 §3.2 
課題:p.58 問 3.4, p.64 練習問題 2, 3(1)(2)
※ 行列式を求める問題は, 行列式の性質2回ないし1回使って, 式変形すること.
第6回 20日(月) 線形変換①(定義と性質)  第5章 §5.1 
課題:p.95 問 5.1, 5.2
第7回 27日(月) 線形変換②(合成と逆変換)  第5章 §5.2 
課題:p.96 問 5.3, p.97 問 5.4
12月 4日(月) (体調不良により休講)
第8回 線形変換③(いろいろな線形変換)  第5章 §5.3 課題 | 資料
7日(木) 中間試験(第1〜7回の内容)問題 | 解答 | 得点分布【補講:6限 2-274】
第9回 11日(月) 固有値・固有ベクトル①(定義とその意味, 計算方法)  第6章 §6.1   6.2 
課題:p.111 問6.1(1)(2)
第10回 18日(月) 固有値・固有ベクトル②(行列の対角化)  第6章 §6.4.1 
課題:p.118 問6.4(1)(2)($P^{-1}AP$ が実際に対角行列になることを確かめよ)
第11回 25日(月) 透視投影の数学的記述① 透視投影
課題問題1.1(1)(2), 問題1.2(1)(2), 問題1.3
第12回 26日(火) 透視投影の数学的記述② 同次座標系 【補講日:2限 2-372】
課題問題2.1, 問題2.2, 問題2.3
第13回 1月 15日(月) 透視投影の数学的記述③ 同次座標系による透視投影 演習問題の解答[修正版]
22日(月) 期末試験(第6〜13回の内容)問題 | 解答 | 得点分布

教科書・参考文献について

評価について

授業の欠席について

試験の得点分布と評価など