諸注意

授業の目的

ニュートンが最初に微分方程式を用いて力学的な運動を表わして以来、自然科学の法則や工学における現 象を表現する手段として、微分方程式は重要な役割を果たしている。 専門科目の理解に必要とされる読解力・計算力を身に付けるために、常微分方程式について学習する。基本的な常微分方程式の解法に習熟するとともに、解の意味も認識する。

達成目標

  1. 変数分離形微分方程式の解を求めることができる。
  2. 同次形微分方程式の解を求めることができる。
  3. 1階線形微分方程式の解を求めることができる。
  4. 完全微分方程式の解を求めることができる。
  5. 積分因子を理解し、それを利用して微分方程式の解を求めることができる。
  6. 微分演算子を理解し、それを利用して微分方程式の解を求めることができる。
  7. 定数係数同次線形微分方程式の解を求めることができる。
  8. 逆微分演算子を理解し、それを利用して微分方程式の解を求めることができる。
  9. 定数係数非同次線形微分方程式の解を求めることができる。

科目の位置づけ

授業の予定と記録

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第1回 4月 9日(月) ガイダンス , 微分方程式とその解  第1部 第1章 §1 p.2 
第2回 16日(月) 変数分離形微分方程式  第1部 第2章 §1 , 微分方程式の一般解とは  第1部 第1章 §2 (p.7) 
課題:p.11 問題 1 (1)(2) / 小テスト①
23日(月) (休講)
第3回 5月 2日(水) 同次形微分方程式  第1部 第2章 §2 
課題:p.13 問題 1 (1)(2)(4) / 小テスト②
第4回 7日(月) 1階線形微分方程式  第1部 第2章 §3 
課題:p.15 問 1 / 小テスト③
第5回 14日(月) ベルヌーイの微分方程式  第1部 第2章 §3 
課題:p.16 問題 2 (1)〜(3) / 小テスト④
第6回 21日(月) 完全微分方程式  第1部 第2章 §4 
課題:p.22 問題1 (1)(2)(3) / 小テスト⑤
第7回 28日(月) 積分因子  第1部 第2章 §4 , 微分方程式の特殊解とは  第1部 第1章 §2 (p.7) 
課題:p.22 問題2(1), 3 / 小テスト⑥
第8回 6月 4日(月) 高階同次線形微分方程式とその基本解系  第1部 第3章 §1 
課題:なし / 小テスト⑦
第9回 11日(月) 微分演算子  第1部 第3章 §2 , 定数係数同次線形微分方程式(1)  第1部 第3章 §3 
課題:p.43 問題1 の各微分方程式 $f(D)y=0$ に対し, (i) $f(t)=0$ が実数解をもつか否か調べなさい. (ii) 実数解をもつ場合に限り, 一般解を求めなさい.
12日(火) 中間試験【補講:6時限, 2-274教室】問題 | 解答 | 得点分布
第10回 18日(月) 定数係数同次線形微分方程式(2)  第1部 第3章 §3 
課題:(1) $u(x)=e^x\sin x$, $v(x)=e^x \cos x$ が $y''-2y'+2y=0$ の解であることを示しなさい(p.41 例3を参照). (2) p.43 問題1の中から補助方程式が実数解をもたないものをすべて選び, 一般解を求めなさい. / 小テスト⑧
第11回 25日(月) 定数係数線形微分方程式の一般解  第1部 第3章 §5 (p.52) , 逆演算子(1)  第1部 第3章 §4 (〜p.47) 
課題:p.47 問1 / 小テスト⑨
第12回 7月 2日(月) 逆演算子(2)  第1部 第3章 §4 (p.47〜49) 
課題:p.49 問2(1)(2) / 小テスト⑩
第13回 9日(月) 未定係数法  第1部 第3章 §5 (p.54〜56) 
問題:p.53 問1(定理 3.6, 3.7, 3.8 を用いて一般解を求めなさい)
23日(月) 補講日
30日(月) 期末試験問題 | 解答 | 得点分布

教科書・参考文献について

評価について

授業の欠席について

試験の得点分布と評価など

  • 期末試験:問題解答 / 平均点 16.7点(40点満点)

    履修者57
    受験者36
    AA2
    A5
    B6
    C10
    D13
    未受験21
    単位修得者23
    単位修得率63.9%


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