諸注意

授業の目的

ベクトルや行列を扱う線形代数学は抽象的であるがゆえに、その概念や技法は数学はもちろんのこと、工学のさまざまな分野でも応用されている。 線形代数学の考え方を身につけるために、行列式、1次変換、固有値・固有ベクトルについて学習する。行列式の性質を利用した計算技法を身につけるとともに、行列の幾何学的側面も理解する。

達成目標

  1. 行列式の定義を理解し、説明できる。
  2. 行列式の性質を利用した演算ができる。
  3. 逆行列と行列式の関係を理解し、それを利用して逆行列を求めることができる。
  4. 1次変換の定義を理解し、1次変換を表わす行列を求めることができる。
  5. 固有値・固有ベクトルの定義を理解し、それを求めることができる。
  6. 行列の対角化の意味や目的を理解し、対称行列の対角化を行うことができる。
  7. 行列の対角化を2次形式・2次曲線へ応用することができる。

科目の位置づけ

授業の予定と記録

第1回 4月 13日(木) ガイダンス,行列式  第3章 §1.1 
20日(木) (休講)
第2回 27日(木) 行列式の定義
課題:講義の感想
第3回 5月 11日(木) 行列式の基本性質  第3章 §1.2 
課題:p.77 問2, p.79 問4 (2)(3), p.81 問5 (2)(3)
第4回 18日(木) 行列式の展開  第3章 §2.1 ,高次の行列式  第3章 §2.2 
課題:p.86 問3, p.91 問1(1)〜(4)の中から3問選択
第5回 25日(木) 逆行列  第4章 §2.2(p.133-137) 
課題:p.137 問11(2問選択)
第6回 6月 1日(木) 1次変換  第5章 §1.1 
課題:p.143 問3, p.144 問4, p.145 問6
第7回 8日(木) 回転行列,直交行列  第5章 §1.2 
課題:p.148 問3,
   問題A. 次の1次変換を表す行列が直交行列であることを示しなさい.
       (i) $x$軸に関する対称移動 (ii) $y$軸に関する対称移動 (iii) 原点に関する対称移動
   問題B. 行列$\left(\begin{array}{cc}1&3\\0&1\end{array}\right)$が, (i) 直交行列ではないことと, (ii) 行列式が$1$であることを示しなさい.
第8回 15日(木) 1次変換の合成と逆変換  第5章 §1.3 
課題:p.152 問2, 問3, p.153 問4
第9回 15日(木) 小テスト問題 | 解答 | 得点分布【補講:4限(15:45--16:45) / 5限(17:30--18:30) / 6限(18:35--17:35), 2-373教室】
第10回 22日(木) 固有値・固有ベクトルの定義,固有値の求め方  第5章 §2.1 (〜p.161) 
課題:p.161 問4, 問5, 問6
第11回 29日(木) 固有ベクトルの求め方  第5章 §2.1 (p.161〜) 
課題:p.162 問7, 8
第12回 7月 6日(木) 行列の対角化(参考  第5章 §2.2 
課題問題A. p.162 問7 から2問選び,
      (i) 行列 $A$ を対角化する正則行列 $P$ を構成せよ.
      (ii) $P^{-1}AP$ がどのような対角行列になるか予想せよ.
      (iii) $P^{-1}AP$ を実際に計算し, 予想と合致するか確かめよ.
   問題B. 行列 $\left(\begin{array}{cc}1&3\\0&1\end{array}\right)$ が対角化可能か調べよ.
第13回 13日(木) 対称行列の対角化  第5章 §2.2 
課題:p.168 問2
18日(水) 補講日
第14回 20日(木) 2次形式の標準化  第5章 §2.3 
27日(木) 期末試験問題 | 解答 | 得点分布

教科書・参考文献について

評価について

授業の欠席について

試験の得点分布と評価など