連絡事項

授業の目的

ベクトルや行列を扱う線形代数学は抽象的であるがゆえに、その概念や技法は数学はもちろんのこと、工学のさまざまな分野でも応用されている。 線形代数学の考え方を身につけるために、行列式、1次変換、固有値・固有ベクトルについて学習する。行列式の性質を利用した計算技法を身につけるとともに、行列の幾何学的側面も理解する。

達成目標

  1. 行列式の定義を理解し、説明できる。
  2. 行列式の性質を利用した演算ができる。
  3. 逆行列と行列式の関係を理解し、それを利用して逆行列を求めることができる。
  4. 1次変換の定義を理解し、1次変換を表わす行列を求めることができる。
  5. 固有値・固有ベクトルの定義を理解し、それを求めることができる。
  6. 行列の対角化の意味や目的を理解し、対称行列の対角化を行うことができる。
  7. 行列の対角化を2次形式・2次曲線へ応用することができる。

科目の位置づけ

授業の予定と記録

第1回 4月 7日(月) ガイダンス,線形代数Iの復習
第2回 14日(月) 行列式  第3章 §1.1 ,行列式の基本性質[I]  第3章 §1.2 (p.75, 76)
第3回 21日(月) 行列式の基本性質[II]〜[VIII]  第3章 §1.2 (p.76-82)
第4回 28日(月) 行列式の展開  第3章 §2.1 
第5回 5月 12日(月) 高次の行列式  第3章 §2.2 
第6回 19日(月) 逆行列  第4章 §2.2(p.133-137) 
第7回 26日(月) 1次変換  第5章 §1.1 
第8回 6月 2日(月) 回転  第5章 §1.2 
小テスト(中間試験) 問題 解答
第9回 9日(月) 直交行列  第5章 §1.2 ,1次変換の合成  第5章 §1.3 
第10回 16日(月) 1次変換の逆変換  第5章 §1.3 
固有値・固有ベクトルの定義と固有多項式  第5章 §2.1 
第11回 23日(月) 固有値・固有ベクトルの求め方  第5章 §2.1 
第12回 30日(月) 行列の対角化  第5章 §2.2 
第13回 7月 7日(月) 対称行列の対角化  第5章 §2.2 
第14回 14日(月) これまでの復習,2次形式の標準化へ
(補講) (6時限) 2次形式の標準化  第5章 §2.3 
(補講) 15日(火) (6時限) 2次形式の標準化  第5章 §2.3 
28日(月) 期末試験 (10:40 -- 11:40, 1-254教室) 問題 解答

教科書・参考文献について

評価について

期末試験の得点分布と評価など

履修者39
受験者30
AA0
A1
B2
C8
D19
未受験9
単位修得者11
単位修得率36.7%