連絡事項

授業の目的

ベクトルや行列を扱う線形代数学は抽象的であるがゆえに、その概念や技法は、数学はもちろんのこと、工学のさまざまな分野でも応用されている。線形代数学の考え方を身につけるために、基本的概念である行列・行列式について学習する。行列や行列式の計算に習熟するとともに、連立1次方程式の解に関する理論も習得する。

達成目標

  1. 行列の定義を理解し、基本的な演算ができる。
  2. 連立1次方程式を行列で表し、掃き出し法を用いて解を求めることができる。
  3. 行列の階数を求め、それを利用して連立1次方程式の問題を解くことができる。
  4. 逆行列の定義を理解し、掃き出し法を用いて求めることができる。
  5. サラスの方法を用いて、2次・3次の行列式を求めることができる。
  6. クラメルの公式を用いて、連立1次方程式の解を求めることができる。
  7. 逆行列と行列式の関係を説明することができる。

科目の位置づけ

授業の予定と記録

第1回 4月 9日(水) ガイダンス,ミニクイズ(連立1次方程式について)
第2回 16日(水) 行列  第4章 §1.1 ,行列の演算 (1) 和・実数倍  第4章 §1.2 
第3回 23日(水) 行列の演算 (1) 積  第4章 §1.3 
30日(水) 火曜日の授業日
第4回 5月 7日(水) 正方行列,転置行列  第4章 §1.2(p.111-113), 1.4 (問題演習の補足
第5回 14日(水) 逆行列,正則行列  第4章 §2.2(p.128-132) 
第6回 21日(水) 連立1次方程式と行列  第4章 §2.1 
第7回 28日(水) 掃き出し法 (1) 非同次連立1次方程式(解が1つの場合)  第4章 §2.1 
第8回 6月 4日(水) 掃き出し法 (2) 非同次連立1次方程式(解が無数にある場合,解が存在しない場合)
第9回 11日(水) 小テスト(中間試験) 問題 解答
第10回 18日(水) 行列の階数と連立1次方程式の解,同次連立1次方程式
第11回 25日(水) 逆行列と掃き出し法  第4章 §2.2(p.132, 133) 
第12回 7月 2日(水) 2次・3次の行列式  第3章 §1.1 
第13回 9日(水) クラメルの公式  第3章 §3.1 
第14回 16日(水) 逆行列と行列式  第4章 §2.2 (p.133-136) 
30日(水) 期末試験 (14:00 -- 15:00, 1-204教室)

教科書・参考文献について

評価について

期末試験の得点分布と評価など

履修者58
受験者56
AA0
A4
B12
C15
D25
未受験2
単位修得者31
単位修得率55.4%